巨人阿部慎之助捕手の代名詞が復活する。

本拠地最終戦の27日DeNA戦(東京ドーム)は「ありがとう慎之助」と銘打って開催される。「4番捕手」で先発する予定。「僕が首に激痛が走ったときも投手はマシソンだった。剛速球のファウルチップしてそれを食らってね」と先発には苦楽をともにしてきた来日8年目のマシソンを指名した。

2番手は中大の後輩の沢村が有力。12年日本シリーズ第2戦でサインを見落としたことに激怒した。「沢村の(投球)も捕って、また頭をひっぱたいてやりたいなと思う」とニヤリと笑った。試合球は「ありがとう 慎之助」と刻印するなど、球団も最上級の敬意を込めて盛り上げる。

一方で阿部は戦闘モード継続を強く希望。家族からの花束贈呈など、セレモニー的要素をあえて拒んだ。「これで終わりみたいな空気になったらダメでしょ。まだ終わりじゃないんだから」とした。1つの区切りの一戦ではあるが“終演モード”は望んでいない。「もっと大事なゲームが控えている」と10月9日からのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージを最優先した。