西武は3日、大石達也投手(30)に来季の契約を結ばないことを通達した。

大石は、10年ドラフトで6球団競合の末に1位で入団。同期の斎藤(日本ハム)福井(広島→楽天)とともに「早大ドラ1トリオ」として注目された。大学時代に最速155キロを誇った右腕だが、プロでは度重なる故障に悩まされ、通算成績5勝6敗8セーブ。今季もわずか2試合の登板に終わっていた。

球団事務所を訪れた大石は「野球はもう続けるつもりはありません。ほぼほぼ悔しい思いしかしてないが、9年間やってこれたのは、今後の人生の中で良い経験になったのかな」と話した。今後については「球団から話を頂いていますので、それを受けようと思います」。何らかの形で西武球団に残る方向だ。

◆大石達也(おおいし・たつや)1988年(昭63)10月10日、福岡県太宰府市生まれ。小2年からソフトボールを始め、中学時代は投手と外野手を兼任。福岡大大濠2年の秋から投手に専念。早大ではリーグ戦60試合に登板し、10勝4敗、防御率1・63、ベストナイン1度。10年ドラフトで6球団競合の末、西武に1位で入団した。185センチ、92キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1170万円。