阪神藤浪晋太郎投手(25)が今季最後の実戦マウンドを終えた。秋季キャンプの紅白戦(6イニング制)で紅組の2番手として3回から登板し、2回を3安打3失点だった。

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▽阪神藤浪と山本昌臨時コーチの取り組み

◆1日 山本氏の指導初日に、自らアドバイスを求めた。山本氏は最初のキャッチボールで、いきなり宝刀のチェンジアップを伝授し、手首を立ててリリースを縦にすることを教えた。

◆2日 山本氏不在も、藤浪は午後から自主的にブルペンに入って62球。うち42球で教わったチェンジアップを試した。

◆3日 ブルペンで「バレーボールみたいに!」と声を掛けた山本氏。ユニークな表現で「体の近いところに腕が通るようなイメージ」を伝えた。

◆5日 山本氏が、ボールの回転数について熱心に説明し「スピン量(回転数)はもっと作れる」と藤浪に太鼓判。ブルペンでは「球児投手になれるよ!」と声を上げた。

◆11日 トラッキングシステム「ラプソード」の計測で、藤浪の球が1分間に2128回転。今季の自身の平均値よりも多かったと言い、数字に成果が表れた。

◆15日 山本氏が所用でキャンプを再び離れるため、実戦へ臨む藤浪へ好投への「3カ条」を授けた。

(1)手首を立てること

(2)上を見ないこと

(3)リリース時にラインを外さないこと

「3つだけやってくれればいいから!」と声を掛けた。