ソフトバンク栗原陵矢捕手(24)が「シリーズ男」に名乗りを上げた。京セラドーム大阪で開幕した「SMBC日本シリーズ」に初めてスタメン出場し、初本塁打を含む3安打4打点と打ちまくった。

 

初打席の2回無死一塁で、巨人菅野から先制2ラン。6回にも中押しの2点適時二塁打を放った。クライマックスシリーズ(CS)では無安打に終わった若鷹が「栗」の季節にぴったりの「マロン砲」で息を吹き返し、シリーズ男に名乗りを上げた。

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栗原陵矢(くりはら・りょうや)

◆生まれ 1996年(平8)7月4日、福井県生まれ。

◆サイズ 179センチ、75キロ。右投げ左打ち。

◆球歴 春江工では2年春にセンバツ出場。3年時は高校日本代表で主将を務めた。14年ドラフト2位でソフトバンク入りし、3年目の17年6月13日巨人戦で1軍デビュー。

◆今季ブレーク 打撃を生かして捕手ながら、内外野をこなすユーティリティーで、今季からレギュラーを獲得。開幕からスタメン出場をチームで一番長い84試合目まで果たし、今季118試合に出場。打率2割4分3厘。プロ初の4番も務めた。

◆盛り上げ役 18年ファンフェスティバルでは開会あいさつで、サンシャイン池崎のギャグを披露。最近では試合前の円陣で、松田宣のむちゃぶりに応えてアンパンマンなどのモノマネをこなしている。器用さと度胸を持ち合わせる。

◆ケバブ ペイペイドームでは「栗原選手のビーフ&チキンケバブサンド」を発売。安打や本塁打時に見せる、ケバブを切るようなポーズにちなんだもの。ポーズの元ネタは大リーグ・パドレスのタティスから。

◆アイブラック ドーム球場やナイターでも使用。「ドームでは効果はわかりません(笑い)。ワクワクするような、試合を楽しむ感じを出すためです」。松田宣からはしばしば、試合前に変な形にいたずら描きされるようだ。