オリックスは3日、大阪・舞洲の球団施設で契約更改交渉を行った。キャリアハイとなる35試合に登板した5年目の吉田凌投手(23)は、約3倍となる1020万円増の1600万円でサインした。

大幅昇給を手にした。「この日のために」と1日に染めたばかりという茶髪姿で登場し、「やっと今年、ある程度の成績が残せたので、しっかり(年俸を)上げてもらえて良かった」と顔をほころばせた。

東海大相模(神奈川)時代には、15年夏の甲子園で中日小笠原と左右の2枚看板を組み全国制覇に貢献。

今季は8月15日のソフトバンク戦でプロ初勝利。その試合で3番手として登板し、1回0封。味方の援護も重なり、念願の白星を得た。今季は、中継ぎとして35試合で2勝2敗、防御率2・17をマーク。頭角を現したシーズンとなった。

今年もオフは荒西らとトレーニングを行う予定。新球のシュートだけでなく、基本の直球にも磨きをかけ、実りある時間を過ごす。「去年ここで(契約更改の場)『30試合投げたい』と言ったのが達成できた。最低でも50試合投げられるようにやっていきたい」と本格ブレークを誓った。(金額は推定)