国内フリーエージェント(FA)権を行使したDeNA梶谷隆幸外野手(32)の巨人入りが11日、決まった。巨人が、梶谷から入団の意向を伝えられたと発表した。梶谷とは7日に初交渉し、4年総額で約8億円の契約と元ヤンキースのアレックス・ロドリゲス氏らメジャーの好打者が背負う背番号「13」を提示していた。

リーグ3連覇と日本一奪還に向け、必要不可欠だった打線のピースが埋まった。2年連続で4連敗したソフトバンクとの日本シリーズではクリーンアップの前でいかに好機をつくれるかが課題になった。梶谷は今季、主に1番として109試合に出場し、打率3割2分3厘、19本塁打。チャンスメーク力とパンチ力のあるリードオフマンの加入で、打線の厚みはもちろん、外野陣の競争激化も期待できる。

14年間所属したDeNAからは退団が発表された。梶谷は球団を通じ「FA権を取得することができたのはチームの皆さんのおかげだと思っています。ファンの皆さまには、良い時も悪い時も14年もの長い期間応援していただきありがとうございました」とコメントを寄せた。同じくDeNAからFA宣言した井納翔一投手(34)もDeNAに巨人入りの意向を伝えており、近日中にも正式発表の見込み。投打のダブルFA補強が、最高の形で結実することになる。