中日の球団公式マスコット、ドアラが21日、名古屋市内で契約更改交渉に臨んだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、リモートで交渉後に取材対応。現状維持の食パン612グラムでサインしたことを明かした。

コロナ禍で無観客試合も体験、試合中のバク宙ではひねり技が減少したことには「調整が難しかった」とフリップ芸で答えた。

来季の目標として今季から始めたユーチューブの登録者数を増やすことを表明。来季からは球界最年長の福留孝介外野手(44)が14年ぶりに中日に復帰し、春季キャンプでは「ミスタードラゴンズ」立浪和義氏(51=野球評論家)も臨時コーチとして現場復帰する。

「ベテランやコーチにかかわらず、利用していきたい」と、背番号に合わせた目標のフォロワー1994万人に力を込めた。(重さは推定)

<過去のドアラ契約更改>

【13年12月18日】落合博満GM(当時)から大減俸。年俸代わりの食パン1キロが減額制限いっぱいの25%減の750グラムでサイン。同年8月に左手中指を骨折、1カ月戦線を離脱した影響から21年目で初ダウンを経験した。

【15年12月21日】前年、減額制限を超えていたことが判明。食パン700グラムから微増の750グラムで1発サイン。「侍ジャパンになる」「何人かは笑顔にできます」とマスコットでは異例の目標をしたためた。

【16年12月22日】

食パン750グラムから20%減の食パン600グラムプラス出来高払いで契約更改。翌17年に向けては、ファンと握手した数を球団ホームページ上で随時掲示する“公約”を発表した。

【17年12月22日】

現状維持の食パン600グラムでサイン。ナゴヤドーム名物のバック宙は、最終戦で決めて成功35、失敗34で辛うじて成功が上回った。

【19年12月18日】

消費増税もあって、2%増の食パン612グラムプラス出来高払いでサイン。2年ぶりの契約更改だったが、複数年契約を結んでいたことも明かした。20年1月からユーチューバーとしてデビューすることも表明。同オフに西武へ移籍した松坂には「(僕に)最後にあいさつがなかった」。松坂が在籍中は、グッズの売り上げがドアラグッズを上回っていたこともあり、「あいつの(売り上げ)分を自分が補てんする」と話した。

(重さはすべて推定)