#ありがとう亀さん-。巨人亀井善行外野手(39)のプロ生活が幕を閉じた。現役最終試合となったこの日は「2番左翼」で先発出場。3回1死一塁の第2打席には、ヤクルト金久保の直球を右前にはじき返し、一、三塁とチャンスを拡大。現役最終安打を放ち、続く坂本の犠飛での先制点につなげた。
現役最終打席は7回2死、ヤクルトのスアレスの151キロに空振り三振。直後の守備からベンチに退いた。試合終了後には、主将坂本の肩を抱き寄せる場面もあった。最後はファンに帽子をとってあいさつ。17年間のプロ生活に別れを告げた。
試合後に取材に応じた亀井の一問一答は以下の通り。
-残念な結果になったが、改めて
個人的にも、悔しい1年というかね。なかなかうまく体と付き合っていけなかった1年であったのは確かなので。それが理由で、こうやって引退を決意したんですけど。最後までこうやって1軍にいられたこと、本当に監督、コーチに感謝していますし。最後もスタメンで出させてもらって、何とかヒットも打てた。結果的には残念でしたけど、良い終わり方じゃないですけど、満足いく終わり方だったかなと思います。
-引退表明して、もう1回気持ちを作るのは大変な作業
そうですね。この1年ずっと悩みっぱなしでね。そういうのと格闘しながらも、悩みながら、1年やってきて。決意して、最後何とか楽しんで野球終わりたいなという気持ちで最後まで来たんですけど。なかなかこうチーム的にも、苦しいチーム状況やったんで、なかなか楽しむことはできなかったですけど。でも後悔はないし、よく17年間耐えてこられたなと思います。
-試合前の円陣でも声出しを、どういう思い
正直負ければ、こうやって最後の試合になるわけですから。みんなと1試合でも多く、野球をやりたい気持ちはやっぱりありました。後輩にそういう(悔しい思い)は託したいと思いました。
-後輩への思い
やっぱり、この悔しい気持ちを、このオフどうやってつなげていくかだと思う。自分もそうだったんですけど、どうやってオフを過ごすかというのはすごく大事。ここは僕らには分からないと思うので、個人それぞれが自覚してね。自覚しなければいけない選手がたくさんいる。もう中堅クラスが多いですし、そこらへんが自覚を持って、チームのためにという思いでどうやって練習していくのかなと思いますけどね。
-試合後、原監督から言葉は
ミーティングがあった時に、みんなの前で言ってもらってね。「本当におつかれさん」というのは言ってもらいました。
-最後の安打はどんな感触の1本だったか
良い当たりではなかったんですけどね。今年こうやって芯で捉えきれなかったっていうのが、もう今年ずーっとだった。僕らしいといえば、僕らしいヒットだったのかなと思います。最後1本出て、ホッとしています。
-ファンの声援が一層大きかった、ファンへ一言
本当ね、何だろう…。ああやってユニホームとかたくさん持ってもらって、本当に選手としては本当にうれしいこと。1年間良いところはなかなか見せられなかったですけど、こうやって最後まで応援してもらって、本当に感謝しかないですね。
-楽しく野球できましたか
楽しくはできなかったですね(笑い)。楽しくはなかったです。苦しかったですけど、ファンの皆さんの、後押しがあったからだと思いますね。