今年のオールスターのメンバー選出では、選手が選手を選ぶ「選手間投票」が実施される。12球団の支配下登録選手全員が自チーム以外の選手へ投票し、ポジションごとの最多得票選手に出場資格が与えられる。普段しのぎを削り合うライバルたちが、どういったラインアップを選ぶのか注目される。過去の球宴では、特定の球団、選手に票が集中することがあった。15年ぶりに仙台で開催した昨年は、発表当時は5位だった地元の楽天から2軍調整中の選手を含めて8人が選ばれた。

 ファン投票は人気面が大きく影響するが、実力を肌で感じている選手同士がメンバーを決めることで、新たな一面が加わりそう。コミッショナー事務局の長谷川事務局長は「選手が投票すれば、本来のスター選手の集まりになる。選手会も大歓迎だった」と語った。

 巨人の小笠原は「(ファン投票と)どちらでも選ばれたい」と楽しみな様子。日本ハムのダルビッシュは「ファン投票では、田中君(楽天)がいて難しいと思う。選手間投票での選出を目指す」と冗談交じりに話した。

 ファン投票を最優先にすることは変わらないが、球宴の価値、選手への栄誉が増す意義深い試みとなる。