<巨人6-6阪神>◇12日◇東京ドーム

 勝てなかった。阪神は延長12回を戦い、巨人と引き分け。昨季から続く巨人戦の連敗を止められなかった。

 5-6の9回。鳥谷の安打、金本の遊ゴロを坂本が失策して無死一、三塁の絶好機を迎えた。新井の左前打でまず同点。関本はバント失敗で1死一、二塁。ここで阪神ベンチが動く。新井、関本で重盗を試みたが、二塁走者の新井が三塁で刺された。「少しでもチャンスがあれば仕掛けるのが真弓野球」と岡野手チーフコーチは説明したが、ギャンブル気味の采配は失敗に終わった。

 続く2死二塁でメンチが中前打を放ったが、二塁走者の関本が本塁憤死。ちぐはぐな攻撃だった。「勝てる試合やけどね。勝ち越せなかった。もう一つ競り勝てていない」と真弓監督は疲れ切った声だった。

 代打の切り札、桧山をベンチに残したままの引き分け。「ワンポイント(起用するのが)遅れた」と指揮官。消化不良の試合となった。

 [2009年4月12日20時38分]ソーシャルブックマーク