高木義明文部科学相は22日、プロ野球セ・リーグが、東京電力と東北電力の管内で4月5日以降に開催すると決めたナイターについて「国民の理解を得られないと思っている」と当面自粛するよう求めた。文科省を訪問した日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナーらに要請した。

 加藤コミッショナーは、近日中に臨時オーナー会議を開いて対応を協議すると伝えた。

 高木文科相は「ナイターについては慣例を飛び越えて、例えばセ・リーグが(パ・リーグの)千葉ロッテの球場を使えないのかとか、そういうことを含めて再考をお願いしたい」と日程の再編をあらためて要請した。

 蓮舫節電啓発担当相も記者会見で「東京電力管内にあり、多量の電気を使う東京ドームのナイター開催は考えてほしくない」と述べた。

 セ・リーグは19日に、開幕を25日から29日に延期することや、節電策を講じた「減灯ナイター」を行うことなどを発表していた。