楽天小坂誠育成コーチ(37)が23日、故郷の宮城・山元町の早期復興を願った。同町にある自宅は東日本大震災による津波の被害を受けた。地震発生時はKスタ宮城で残留組の指導にあたっていたが、車と徒歩で帰宅。様変わりした故郷を目にし「言葉がありませんでした」とショックは大きかった。

 現在は球団の許可を得てチームを離れ、同町の避難所で暮らしながら町の手伝いを続けている。「避難所のみなさんはだいぶ、ストレスを抱えている。周囲の助けで(被災地には)物は来ていますが、まだ十分に届いていないところもある」と状況改善を訴えた。プロ野球の現状については、被災の当事者であることからコメントは避けたが「早く子どもたちが野球を出来る環境に戻ってほしい」と願っていた。