<ヤクルト2-10広島>◇31日◇神宮

 ベテラン嶋重宣外野手(35)の活躍で打線に火が付き、今季3度目の2ケタ得点でヤクルトに圧勝した。1回に嶋が今季1号ソロを放つと、5回には中押しの適時二塁打。主砲栗原健太内野手(29)も続いて3点を先行。嶋は「(本塁打は)思い切って行きました。体が止まってうまく反応して打てました」と笑った。終盤8回には40歳の前田智徳外野手が代打で2点タイムリーを放つなどでダメを押し、9回にも4点を追加した。首位ヤクルトに3・5ゲーム差に迫った。野村謙二郎監督(44)も「嶋が最初にガツンと行って、前田智もあそこで打ってくれたのは大きい。最終回の押せ押せの状況で点が取れたのも、打てる感覚が残るだろう。明日もいい試合をしたい」と借金「1」に戻し、上機嫌だった。