プロ野球ソフトバンクの小久保裕紀内野手(40)が14日、ヤフードームで行われた記者会見で今季限りの現役引退を表明した。

 小久保の目は赤くなっていた。それでも真っすぐに前を向いて、きっぱりと質問に答えた。

 -引退の理由は。

 「何がきっかけというものじゃないが、徐々に固まってきた。フリー打撃でボールが飛ばなくなってきた。練習でも入らない。そういう葛藤ですね」

 -心残りは。

 「きょうの時点まで振り返った時にやり残したことはない。秋に優勝できなかったという後悔はしたくない」

 -秋山監督からの言葉は。

 「代打もあるし、先発もある。最後までしっかりやろうと言っていただいた」

 -チームメートに伝えたのか。

 「試合後に伝えた。誰も何も言えずにびっくりしていた。あした(15日)優勝して胴上げして引退させてくれと伝えます」

 -残りのシーズンに向けて。

 「僕の出せる力を出して、しっかりチームの力になれるようにしたい。最後に燃え尽きて終わりたい。何とかパ・リーグ3連覇をしたい」