野球の国・地域別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の主催者は25日、サンフランシスコで記者会見し、2013年に開催される第3回大会の組分けと日程を発表した。3連覇を狙う日本は1次ラウンドA組(3月2~6日・ヤフードーム)でキューバ、中国、予選突破チームと総当たりのリーグ戦で対戦する。

 3連覇を狙う日本は、今回から1次ラウンドだけでなく、中1日で始まる2次ラウンドも国内で戦えることになり、調整、移動などは有利になる。

 だが、対戦相手は侮れない。過去2大会の1次ラウンドはアジアのチームが集められていたが、今回は分散され、屈指の強国キューバが加わった。

 キューバは第1回大会で日本に敗れて2位、第2回大会は2次ラウンドで敗退した。WBCでの通算成績は日本が3戦全勝中。近年は亡命する有力選手が相次ぐなど日本にとって有利な材料が並ぶが、選手層は厚く決して簡単な相手ではない。両国は11月に日本で前哨戦を予定している。

 最大の強敵、韓国は1次ラウンドで別の組に入った。第2回大会では、日本が戦った全9試合のうち5試合が韓国戦という異常な組み合わせだった。1次ラウンドで1勝1敗、2次ラウンドも1勝1敗、決勝では延長の末に日本が競り勝ったが、ライバルの存在は大きい。

 順当にいけば2次ラウンドで日本、キューバ、韓国が顔を合わせる。準決勝に進めるのは2チームで、激しいつぶし合いが予想される。