プロ野球巨人の契約金超過問題の報道をめぐり、清武英利・前球団代表が球団資料を出版社「ワック」(東京)に持ち出したと巨人が主張している問題で、東京地裁は17日、裁判所での資料保管を認めた5月の仮処分決定に対するワック側の異議を退ける決定をした。

 巨人側によると、この日の決定は「資料には巨人にとって機密性の高い情報が記載されている」と指摘。仮処分執行についても「捜査機関の捜索とは異なり、取材の自由は侵害しない」とした。

 5月26日に地裁の執行官らが保全手続きを実施。ワック社内から資料4点が見つかった。

 巨人の桃井恒和社長は「球団の主張を肯定した意義のある決定だ」とのコメントを出した。(共同)