【2011年12月9日付・日刊スポーツ】

 横浜DeNAは8日、巨人を退団したアレックス・ラミレス外野手(37)の獲得を発表した。年俸3億5000万円プラス出来高払いの2年契約。新生ベイスターズの補強第1号で、背番号は3に決まった。揺れた初代監督は元巨人で04年アテネ五輪の日本代表ヘッドコーチの中畑清氏(57)に決定。今日9日に就任発表会見が開かれる。

 ハマのラミちゃん絶好調!

 新生横浜への入団が決まったラミレスは、笑顔で手を振りながら会見場に現れた。「最初からどうしてもプレーしたいチームだった。NO・1になる可能性は十分あると思うし、そのために全力を尽くしたい」。日本での通算打率3割3厘、1850安打、359本塁打を誇る最強助っ人は、チーム再建に向け、高らかに宣言した。

 現役最後のチームに新たなスタートを切る球団を選んだ。「このチームが自分が引退を迎えるチームになると思う」。ヤクルト、巨人で主軸を担い続けた男は「若い選手たちにはどうやってポジティブな精神力を持つかを伝えていきたい」とその大きな経験をチームに注ぎ込む決意。高田GMも「肩書にコーチはついていないが、コーチのつもりでどんどんアドバイスしてもらいたい」と期待した。

 プレーだけでなく、持ち前のキャラクターもいかんなく発揮する。ニックネームは自ら「ハマのラミちゃんです!」。本塁打後の恒例のパフォーマンスは「ファンの皆さんも自分たちが選んだものと思ってくれればうれしいと思う」と、球団ホームページで募集するプランを披露した。初代監督となる中畑氏については「常にポジティブでユニークなキャラクターを持った方。家族のようなチームを作るにはこれ以上ない人選だと思う」と大歓迎。「ゼッコーチョー!」と、同氏の“決めゼリフ”まで飛び出した。

 来日12年目となる来シーズン。「まだ全力を尽くせることを伝えたい」と、3割、30本、100打点を目標に掲げた。日本野球を熟知した助っ人が、柱となって新生横浜をけん引する。【佐竹実】