<DeNA17-8広島>◇10日◇横浜

 DeNA鶴岡一成捕手(36)が5回にいぶし銀のプレーを見せた。3点差を逆転し、なお2死一、二塁から代打下園が右前打。二塁走者石川が生還すると、一塁走者だった鶴岡が三本間で挟まれた。挟殺プレーでチェンジかと思われたが、捕手の石原がまさかの三塁悪送球で、打った下園まで生還。一挙3得点の“ランニング3ラン”となった(記録は右前打)。

 この立役者が鶴岡だった。「石原が投げた瞬間、振り返ると(三塁手の)堂林のグラブが見えた。反射的に(グラブと石原の)間に体を入れたら、ボールが転がっているのが見えた。結果よかったね」。ベテランの一瞬の動きが呼び込んだ悪送球だった。

 中畑清監督(59)も「最高だったね。めっちゃうれしかった。一生懸命やってるから起こるミス。あの3点は大きかったよ」と喜んだ。