<日本ハム5-4ソフトバンク>◇4日◇札幌ドーム

 日本ハム3年目の榎下陽大投手(25)が涙のプロ初勝利をつかんだ。

 3点ビハインドの8回に2番手で登板。1イニングを無失点に抑えた直後に打線が一挙4点を奪って逆転。ラッキーな白星が舞い込んだ。

 斎藤佑樹投手(25)とは同い年の同期入団で、九産大から10年ドラフト4位。榎下は鹿児島工のエースで、高校時代には斎藤とともに甲子園を沸かせたアイドル球児が、ようやく節目を刻んだ。お立ち台では目を潤ませ、声を詰まらせながら「3年間、苦しい思いをしてきた。1イニング、1球に魂を込めた」と執念で強運を引き寄せた。