<DeNA7-5阪神>◇8日◇横浜

 今季限りで引退するDeNA小池正晃外野手(33)が、最高の形で現役生活を締めくくった。引退試合となる最終戦に「7番一塁」でフル出場。同点に追いついた4回2死三塁から決勝の1号2ランを放つと、8回の最終打席には、目に涙を浮かべながらも、左翼最前列に2号ソロを運んだ。

 試合後の引退セレモニーでは、「横浜で生まれ育ち、野球を始め、ここ横浜スタジアムで野球をできたことを誇りに思います。家族にはつらい思いをいっぱいさせて、かっこわるいパパでしたけど、最後の最後にかっこいいパパを見せれました。昨年FAで(横浜に)戻り、お立ち台に上がったときに、夢が1つかないましたと言いましたが、もう1つ大きな夢がありました。ここDeNAベイスターズで優勝したかった。その夢は、今ここにいる若い選手、未来ある選手に託したいと思います。大した成績も残せず、1軍、2軍を行ったり来たりした選手でしたが、15年間、熱い声援をありがとうございました」と、晴れ晴れとした表情であいさつした。

 その後はナインの手で、背番号と同じ8回の胴上げ。3人の子供たちから花束を贈られた際は、涙がこぼれたが、最後は笑顔で15年間の現役生活に別れを告げた。