沢村賞の選考委員会が28日、都内のホテルで行われ、楽天田中将大投手(24)が2年ぶり2度目の受章を決めた。

 選考基準は7項目((1)15勝以上(2)150以上の奪三振(3)10試合以上の完投(4)2・50以下の防御率(5)200イニング以上の投球回数(6)25試合以上の登板数(7)6割以上の勝率)あり、完投数だけ8試合でクリアしていないが、24勝無敗の大記録で他を圧倒。選考員5人全員一致で選出された。

 評価されたのは勝率10割の快挙に加えて、飛ぶボールが問題となった中で被本塁打が最少のわずか6本だったこと。ピンチでも逃げずに速球で立ち向かう姿も好印象を与えた。また200投球回数をクリアしたのも田中とオリックス金子千尋の2人だけだった。

 平松委員長代理は「毎年かなり議論になるし、昨年はもめたが、今年は対抗もなく早々と決まった。それくら本当に信じられない記録だった」と評した。