阪神新井貴浩内野手(36)が9日、西宮市内の武庫川女子大で東日本大震災の被災者と触れ合った。

 一般社団法人・三田(さんだ)青年会議所が主催するイベントで、宮城・塩釜市内の小学生や福島・双葉郡、浪江町、いわき市内の中学生らと対面。昼間は甲子園球場でプレーしていた野球少年を前に「甲子園で野球できたことをしっかり感謝して、一生の思い出になったと思う。高校野球では自分たちの力で甲子園で野球をするんだという気持ちを持って練習してください」とエールを送った。

 質問コーナーでは自らの野球人生も披露。「本当に野球が下手だった。プロ野球選手になる人はエースか4番。僕は小学校で6番。すごく不器用で、だからみんなの3倍は練習した」。今後の目標を問われると「プロ野球に入って15年で、来年16年目。まだ1回も優勝していない。本当に優勝したい」と話した。