ヤクルトは21日、小川泰弘投手(23)が都内の病院で検査を受け、右手有鉤(ゆうこう)骨鉤骨折と診断されたと発表した。

 最短なら4週間後にはキャッチボールを再開できる見込みで、実戦復帰の時期は経過次第となる。

 検査後、小川は神宮のクラブハウスを訪れた。落ち着いた表情で「腫れが引いても痛みが変わらなかったので、折れていてもおかしくないなと思っていました。すごい打球だったから、生きていて良かったと、そういうとらえ方をしています。個人のことよりチームに迷惑を掛けてしまうのが一番にあって、申し訳ないと思う。大変な時期だけど前半戦で良かったと思うので、後半しっかりチームの戦力として取り返せるようにしたい」と話した。

 今季の開幕投手を務めた小川は、ここまで4試合に登板して3勝1敗。18日の阪神ヤクルト4回戦(甲子園)で右の手のひらの付け根に打球を受けて2回途中で降板し、20日に出場選手登録を抹消された。当初は打撲とみられていたが、念のためにこの日に検査を受けていた。