西武から金銭トレードで中日に入団した武山真吾捕手(29)が3日、ナゴヤドームで入団会見を行った。

 スーツ姿の武山はしたたる汗をぬぐいながら「キャッチャーとしてチームの勝利に貢献したい。ピッチャーを引っ張っていけるように頑張りたい」とあいさつした。セカンドまでの送球が1・8秒台の強肩に加え、一塁、三塁も守れる器用さも武器。地元・名古屋の享栄高出身で、選手会長の大島とはバッテリーを組んだ経験もある。小学時代には中日のファンクラブにも所属していたという。

 前日2日の昼にトレードの話を聞き「すぐに(名古屋に)行きたかった」と新幹線のチケットを自ら手配。ところがゴールデンウイークということもあり、新幹線は満席だった。仕方なく愛車に野球道具を詰め込み、日付が変わる頃に都内の自宅を出発。渋滞に巻き込まれ名古屋に到着したのは午前5時だった。名古屋市内の実家で2時間の仮眠をとってナゴヤドームに来た武山は「意外とさっぱりしてます」とさわやかな笑顔だった。