<DeNA6-12阪神>◇6日◇横浜

 「83歳の女子高生野球部員」として話題となった上中別府チエさん(84)が始球式を行った。

 背番号「83」のユニホーム姿で登場。大きく振りかぶって投じた球は、ノーバウンドとはいかなかったが、大ファンという捕手役の中畑清監督(60)のミットにしっかり収まった。

 両手を挙げて喜んだ上中別府さんは、「夢の夢だった始球式ができて本当に楽しかったです。最高でした。中畑監督には『頑張って』と声をかけられ、肩をもんでもらいました」と笑顔。元気の秘訣(ひけつ)を問われると、「目標や夢をもって毎日を過ごすこと。高校に通っているときは若い人からエネルギーをもらっていました。今の夢は水泳で背泳ぎを泳げるようになり、娘と競争することです」と、目を輝かせた。

 上中別府さんは79歳で川崎市立高津高校定時制に入学し、軟式野球部に所属。試合では主に伝令役として活躍し、今年3月に同校を卒業した。