<広島2-1ヤクルト>◇27日◇マツダスタジアム

 1-1の延長11回1死満塁、広島の石原慶幸捕手(34)が三塁への内野安打を放ち、サヨナラ勝ちをもたらした。「イレギュラーしてヒットになってくれてよかった」。15日以来の安打が殊勲打となり、チームメートにもみくちゃにされた。

 この回1死からエルドレッドが四球を選び、梵の安打、失策で得た好機だった。石原は6月に右肩痛で離脱し、正捕手の座を成長著しい会沢に明け渡している。限られた出場機会の中で存在感を示した34歳は「出た時に自分の仕事をやるだけ。チームが勝ってよかった」と表情を緩めた。