<阪神10-5ヤクルト>◇29日◇甲子園

 阪神は、最後は天も味方につけた冷や汗勝利だった。リリーフ陣が大勝ムードをぶち壊した。

 先発能見の後を受けた加藤が8回に2点を失うと、6点リードの9回も渡辺、榎田が打たれ、5点差とされて、なお、無死満塁のピンチ。

 和田豊監督(51)はたまらず呉昇桓を告げた。だが守護神がリリーフカーを降りたところで、雨が激しくなったために中断となり、そのまま降雨コールド勝ち。「こんな点差でひっくり返されたら、きょうの試合だけではなく、シーズンの流れに関わる。出したくはなかったけど、あそこはスンファンしかない」。1か月ぶりに戻ってきた甲子園での勝利だったが、最後の最後で指揮官の歯切れも悪くなった。