海外フリーエージェント(FA)権を保有する日本ハム武田久投手(36)が5日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で球団と交渉に臨み、権利を行使せず残留することが決まった。

 契約更改も済ませ、年俸2億4000万円から1億6000万円ダウンの8000万円プラス出来高払い(推定)でサイン。野球協約の定める減額制限(年俸1億円以上は40%)を大きく超える下げ幅をのみ契約を結んだ。「(今季は)何もしてないので。来年、しっかりやることしか考えていないです」と前を向いた。

 2年契約最終年だった今季は9試合の登板にとどまった。守護神として開幕したが、春先はインフルエンザ感染で降格。再昇格後も不調で2軍調整が続いた。13年目を迎える来季へ向けて「抑えをやることしか考えていない」と力強い口調で巻き返しを誓っていた。