広島前田健太投手(26)が24日、マツダスタジアムで契約更改に臨み、2000万円アップの推定年俸3億円でサインした。今季は27試合に登板し11勝9敗、防御率2・60の成績を残した。年俸3億円は球団初。セ・リーグの投手では史上最年少での到達となった。「球団初という、そういうものを作れたのはうれしい。いい評価をしてもらった」と笑顔がはじけた。

 ただ、今季の数字については「納得いく数字ではないし、悔しさの残るシーズンだった。すべてにおいて納得がいかなかった。もうちょっと勝てたかな、後半大事なところで勝てなかったというのがある」と悔しさをあらわにした。

 近い将来のメジャー移籍を希望しているが「自分のなかではそんなに遠くない話。夢と言うよりは近い目標という感じ。ただ契約した以上はカープで頑張りたい。優勝も現実的になっている。カープで優勝したいという思い。それからの話です」とまずは広島での優勝を目指す考えだ。

 契約更改の場ではあらためてメジャーへの夢を口にした。「毎年今年行きたいという思いは伝えているので。来年いければいいなと思いますし、やっぱり必要とされているときにいきたい。後悔はしたくない。チャンスがある、必要とされているときに行きたい」と話した。