5年目を迎える阪神一二三慎太外野手(22)が29日、2軍キャンプからの巻き返しを誓った。

 兵庫・西宮市の鳴尾浜で午後から室内練習場にこもり、1人黙々と打ち込んだ。23日に発表されたキャンプの振り分けでは、同い年の中谷将大外野手(22)、ドラフト3位江越大賀外野手(21=駒大)が1軍沖縄・宜野座キャンプに抜てきされる中、2軍の高知・安芸キャンプが決まった。2人はすでに沖縄へ出発しているため「江越の実力はまだ分からないけれど、ずっとやってきた中谷が沖縄に行った。刺激を受けているし、1人になって危機感を感じている」と闘志をみなぎらせた。昨春キャンプも2軍スタートだったが、安芸では練習試合全6戦で4番を務め、22打数5安打3打点と猛アピール。3月上旬に1軍合流し、チャンスをもらった経緯を持つ。「(1軍首脳陣は2軍キャンプの)テレビ中継も見ていると思う。僕はとにかくアピールするしかない。(2月11日の初実戦も)ばっちりいけます」と意欲満々だ。今オフは堺市・美木多中の後輩にあたる同僚の北條と、地元のジムに通って体を追い込んできた。走り込みと振り込みで準備は万端。高知からの猛アピールで、2人の同い年に食らいつく。