広島喜田が早くも“今季3号”だ。12日の紅白戦に「4番一塁」で先発。初回、2死二塁から横山のスライダーを強振すると打球は右翼席中段まで飛んだ。特大の2ランに「真っすぐを待ってスライダーに無意識に反応した。この1カ月間で1番いいスイング」と顔をほころばせた。

 これだけでは終わらない。3回、無死満塁で今度は永川の139キロ直球を中堅フェンス直撃の走者一掃の三塁打。自身も送球が乱れる間に生還した。3打数2安打5打点。実戦通算で33打数13安打、3割9分4厘15打点と打ちまくっている。

 ブラウン監督は「バットでどれだけ貢献できるかというのをみせてくれているね。彼がスタメンを狙うなら、しっかり外野守備をこなしてもらわないと」と注文をつけた。一塁には4番・栗原が控える。外野は言うまでもなく激戦だ。「外野か一塁だと思っている」と喜田。バットで道を切り開いていく。