<中日6-5横浜>◇18日◇ナゴヤドーム

 炎の18球だ。中日の守護神・岩瀬が同点の9回に登場し、3人ぎり。その裏のサヨナラ勝ちを呼び込み、今季初勝利を手にした。前日は2点リードの9回に登場し、自己ワーストタイの5失点で初黒星。悪夢を振り払い、1球1球に魂を込めた。先頭下窪は6球目のスライダーを打たせ遊ゴロ。相川は真っすぐ勝負の前日と攻め方を変え、6球目のスライダーで空振り三振。大西も6球目のスライダーで中飛に仕留めた。

 悲壮なマウンドだった。打たれたら寝て忘れるのが持ち味だが、前夜は外が明るくなってきても眠れなかった。「いつもはそうじゃないけど、昨日はさすがにこたえた。やられた後は、難しいですけど、強い気持ちを持って(マウンドに)上がらないと。コンディションがどうとかじゃない」。巡ってきた名誉挽回のチャンス。セーブがつく場面でなくても、前日40球を投げた疲れが残っていても、関係なかった。

 落合監督は「ごくごくふつうに(抑えたな)…。あれが彼の仕事だもん。ちゃんと1日で修正してきた」と変わらぬ信頼を口にした。交流戦も、岩瀬が投手陣最後のとりでを守る。【村野

 森】