絶好調マサで3連勝だ!

 オレ竜は28日からオリックスとの2連戦(ナゴヤドーム)を迎える。勝てば3連勝で交流戦初の貯金となるが、先発が予想されるのは3連勝中の山本昌投手(42)だ。通算200勝へあと4勝と、大記録へのカウントダウンに入っているベテラン左腕が、チームとともに連勝を目指す。

 表情も自信にあふれてきた。「やれることをやるだけですよ。僕は出遅れているから、頑張らないといけないからね」。ナゴヤドームでランニング、キャッチボールなどの調整を終えた山本昌は、登板前の緊張感を感じさせず、さっそうと愛車のスポーツカーに乗り込んだ。

 今季初登板となった4月2日巨人戦(ナゴヤドーム)で背中に張りを訴えて、2回途中降板した。以降1カ月は2軍調整だったが、5月7日広島戦で今季初勝利を挙げると、ここまで3連勝。現在の先発投手陣の中で最も安定している。

 最大の要因は直球の球威アップだ。通常は最速130キロ台だが、最近は各球場のスピードガンが140キロを超える数字を表示する。本人は「たまたまですよ。そんなに変わっていないと思う」と謙遜(けんそん)するが、前回登板で対戦した元チームメートの楽天山崎武が「まっすぐが速くなっている」と証言したように40歳を超えてなお進化しているのだ。

 通算200勝まであと4勝。大記録達成を待ち臨む本拠地のファンからは大声援が飛ぶはずだ。「それはまあいいですよ」。山本昌ははぐらかしたが、あと「3」となればカウントダウンも加速する。連勝中のチームの勢いも味方につけて大台へと一気に突っ走る。【鈴木忠平】