<ソフトバンク2-5日本ハム>◇29日◇福岡ヤフードーム

 代役主砲候補の6番高橋が初回の2点タイムリーで勝利に貢献した。押し出しで1点を先制した直後の1死満塁。外角の変化球に食らいつく打撃で、右翼線にポトリと落とし、打球が内野席に入る二塁打。8回には自身の記憶にない送りバントも決めた。「前半戦の最後でミラクルが起きた」とおどけた。

 ここ5試合22打数2安打と極度の不振にあえいでいたが、17日楽天戦以来、実に40打席ぶりの適時打だった。「タイムリー欠乏症だったのでいいきっかけになればいい」。決して会心の当たりではなかったが、初回の大量5得点につなげる一打を前向きにとらえた。

 球宴明けから、再び4番を任されることが増える見込みだ。3番田中、4番高橋、5番スレッジと「左右左」のジグザグ中軸が打線の核になる。リーグ最少得点数、最低打率のチームに高橋の打撃は欠かせない。「期待?

 それを意気に感じてやらせていただきます」と力を込めた。