<王監督最後のあいさつ>

 まだ8試合公式戦が残っておりますが、ヤフードームでの試合が今日が最後となりましたのでごあいさつさせていただきます。

 本年も本当に心のこもった温かいご声援をいただきまして、本当にありがとうございました。

 ふがいない戦いに終わった昨年を、何とか今年こそは取り返すんだ、という思いを持ってキャンプから鍛えてまいりました。また、ファンのみなさんの声援に支えられながら厳しい練習に耐えることができました。今年の開幕、みなさん、よく覚えておられることと思いますが、開幕5連勝と大変素晴らしいスタートを切ることができました。昨年とは違うんだ、今年は昨年の分もやるんだ、ということでチーム一丸となって大変すばらしいスタートを切るとともに、より強いチームを目指して戦ってまいりました。しかしながら、現在、ここへ立ちまして振り返ってみますと、昨年も8月、9月の戦いが勢いをそぐような、とうてい考えられないような戦いがありました。今年こそはと思った本年も8月、9月の戦い。故障者が出たとはいえ、決してソフトバンクホークスらしい戦いができませんでした。これはすべて監督の責任でございます。強く強く責任を感じております。また、ファンのみなさんの期待に応えられなかったこと、また本当にみなさんとともに夢を分かち合えられなかったことを大変残念に思います。

 95年以来14年間、ユニホームを着せていただきました。大変幸せでした。

 残念ながら体調が十分でなく、チームの士気にも影響が出てしまいまして本来の戦いができなかったことを本当に二重に苦しい思いをしてまいりました。来年以降の新生ホークス、若い力が大きく花開く素晴らしい年になると思います。また新しい陣容の監督、コーチ陣がいずれ発表されると思いますが、私ができなかったことをやり遂げてくれると信じております。そういった意味で、新しいスタートを切るホークスを今まで以上に力強く応援していただけますようにお願いいたしまして私のごあいさつとさせていただきます。

 本当に長い間ありがとうございました。