新日本石油ENEOS・田沢純一投手(22=横浜商大高)の大リーグ挑戦表明を受けて、プロアマ連絡会が26日、都内で開かれた。席上、プロ側から社会人を統括する日本野球連盟、全日本大学野球連盟(日本高野連は欠席)に5項目の要望が出された。

 その要望は、大リーグのスカウトによる選手、監督への接触のルール化、同スカウトの登録制、大リーグ挑戦選手の日本復帰後の制限などが示されたようだ。巨人の清武英利球団代表は「プロでまとめた内容をアマ側に伝えた」と話し、米流出で低迷する韓国球界の現状等も報告した。また要望とは別に、交渉解禁日を前にプロ側が候補選手に入団説明会を行うアイデアも伝えられた。近日中にこの要望を文書にしてアマ側に送付、その回答を得て、来月6日の実行委員会で話し合いたいとした。

 プロ側の要望を聞いた日本野球連盟の鈴木義信副会長は「12球団の総意としてまとめたものですか。文書の中身を見ないと。すぐ回答できるものも2つぐらいあるが、時間をかけなきゃならないものもあります」と話した。「日本の野球が盛り上がるために協力したい」とはしているが、この日の要望も12球団の統一意見とは受け取っていないなど慎重な姿勢で、日本球界内のルールづくりにもまだ時間がかかりそうだ。