楽天が、球団創設初めてFA補強を断行する意向のあることが3日、分かった。ターゲットとして水面下で調査しているのは、国内FA権を所得しているロッテ清水直行投手(32)。球団関係者によると、プロ9年で通算87勝を挙げた実績もさることながら、リーダーとしての資質に着目。9月11日オリックス戦に先発し、中3日の同15日には救援登板、さらに中2日の同18日に先発するなど、チームのために粉骨砕身する姿を高く評価している。野村監督も常々「模範となるリーダー、かがみになる選手が欲しい」と話す。

 FA獲得には資金面の問題も出るが、2年契約で5億円をメドに予算面はクリアされているという。ただ、清水は、FA権を行使するか態度を保留しており、楽天は動向を見守ることになる。

 この日、千葉マリンで行われたロッテ戦を視察した島田オーナーは「FA?

 そういう人がいれば。補強は積極的にします」と明言。予算を問われると「100億円くらい」とジョークでかわしたが、野村監督の4年目となる来季へのバックアップの意向はジョークではないはずだ。