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日本ハム稲葉、残留宣言

札幌の室内練習場へ打撃練習へと向かう日本ハム稲葉(撮影・高山通史)
札幌の室内練習場へ打撃練習へと向かう日本ハム稲葉(撮影・高山通史)

 日本ハム稲葉篤紀外野手(36)の来季残留が2日、確実になった。今季フリーエージェント(FA)権を取得して動向が注目されていたが、5日に球団と初交渉を行うことが決定。すでに水面下で数度、話し合いを行っており、稲葉はこの日、「(初回で)決まるんじゃないの」と合意を示唆した。権利は行使せず、2年の複数年契約プラス1年のオプション付き、金銭条件は2年総額6億円程度で、まとまる見通し。リーグV奪回を目指す来季も、頼もしい存在になりそうだ。

 稲葉の胸の内は固まっていた。札幌残留組の秋季練習初日のこの日、室内練習場ですっきりした表情で汗を流した。球団側とは5日に第1回交渉を行うことが決まったが、残留の方向性にぶれはない。今オフの懸案事項の1つは、スピード決着する見通しになった。

 稲葉 (初回で)決まるんじゃないの。早く終わらせたい。気持ち良くやれる環境さえつくってもらえれば、それでいい。

 事実上の「残留宣言」だった。球団側は10月から稲葉の意向を調査し、慎重に着地点を探ってきた。当初は2年契約を提示予定だったが、稲葉の希望は「金額よりも年数。金額にこだわりはない」。残り460本に迫っている2000本安打への強い意欲にも配慮し、3年目については球団が選択権を持つ1年のオプション付きとするなど、稲葉の希望に歩み寄ったと見られる。

 選手生命の危機になるような故障などで解雇となる場合もあるが、最大で3年契約。年俸は今季の2億4000万円(推定)をベースにプラス出来高で、2年総額6億円前後となる見込みだ。稲葉が早くから権利を行使しない意向を伝え、「金額よりもファイターズで長くやれる方がいい」とおとこ気を見せていたことも考慮。初回交渉は出来高などの細部を見直すだけになりそうだ。

 球団幹部も「(初回で)合意というところまでいければいい」と明かすほど感触十分で、一気に決着するメドがついた。クライマックスシリーズは左ふくらはぎの肉離れに悩まされた稲葉だが、この日は軽めのキャッチボール、打撃練習を精力的にこなした。「今年は悔しい思いをしたからね。もう体は十分、休めたから」。正式契約を待たず“日本ハム稲葉”の09年はスタートしていた。【高山通史】

 [2008年11月3日11時0分 紙面から]


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