ソフトバンクが来季の新外国人選手として、米大リーグ、レンジャーズのネルソン・クルーズ外野手(28)をリストアップしていることが6日、明らかになった。クルーズはメジャー通算22本塁打のパワー打者で、今季は3Aで打率3割4分1厘、37本塁打、100打点をマークし、最優秀打者に選出された。阪神も調査を進めており、今後は王貞治最高顧問(68)の独自ルートによる調査結果も踏まえ、候補選手の絞り込みを行う見込みだ。

 今シーズン中、竹内孝規COO(47)が緊急渡米し、補強期限の7月31日まで獲得交渉を続けたターゲットが、クルーズだった。今季はメジャーで31試合にしか出場していないが、打率3割3分、7本塁打をマーク。シーズン中の補強プランでは、日本ハムに途中加入したボッツら、ほかの候補選手もいたが、クルーズの打撃映像を見た王最高顧問が、そのパワーに一目ぼれした素材だった。

 秋山監督は外国人補強について「打てる野手と先発、セットアッパー」を球団に要望しており、残留したホールトン、陽を含め外国人5人制となる見込みだ。セットアッパー候補には、楽天も調査を進めており、パドレスからFAになったブライアン・ファルケンボーグ投手(30)をリストアップしている。今後は先発投手を含め、リストアップしている選手の獲得交渉を本格化させるもようだが、外国人補強については、王最高顧問が「秋山監督にいい戦力を与えなければいけないし、動いてみる」と球団とは別に調査する意欲を見せている。