今季限りで現役を引退した清原和博氏(41)が25日、神戸市内の神戸大付属病院の小児科を訪問。入院中の病気やけがの子供たちと触れ合い激励した。子供たちの大歓声に、清原氏の顔がほころんだ。約30人の子どもは0~15歳で病状もさまざま。清原氏は1人1人にサインを書き、握手しながら言葉を掛けた。

 昨年7月に同病院で左ひざの軟骨を移植する大手術を受けた。病院、担当医への恩返しの意味もあったが「厳しい闘いをしている子供たちの姿を見て『もっと頑張らないと』と思いました。全国には病気と闘っている人がたくさんいる。野球というスポーツを通じて少しでも勇気、元気を与えられる人間になりたい」と話した。

 現役最後となった10月1日に着用したユニホームと帽子は「これを触ったり着たりして、少しでも元気にリハビリしてくれる人がいれば」と病院に寄贈した。夜には大阪市内で球団納会に出席。梶原オーナー代行からプロ野球界に大きく貢献したことへの感謝の気持ちを表され「これからもいろんな力添えを頂きたい」と“アドバイザー”を要請された。