今季通算200勝を達成した中日山本昌投手(43)が来季以降、単年契約で勝負する決意を明かした。3日、岐阜県内で行われた楽天山崎武のゴルフコンペに参加。今月中に行われる見込みの契約更改交渉について「複数年?

 この年でそんなことはまったく考えていない。あり得ない。球団にもそんなことは言わない」と断言した。球団側からは衰え知らずの投球術を評価されているが「保障」を求めず自らを追い込む。

 一発サインも“予告”した。昨季は2勝10敗と不本意な成績に終わり、減額制限を超える9000万円の大幅ダウンを受け入れた。チーム最多11勝を挙げた今季は前年のダウン額をどれだけ取り戻せるかに注目が集まるが「そりゃあ最低限言うことは言うけど、取り戻そうとかそういうことは思っていない。すぐ終わると思うよ」と話した。

 プロ26年目となる来季は日本シリーズ初勝利、そして、あと7勝と迫った杉下氏の球団最多勝記録211勝が目標となる。野球人生の集大成へ。山本昌は1年1年を背水のシーズンとする覚悟だ。【鈴木忠平】