みんなの女房になりま~す。広島倉義和捕手(33)が3日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の推定3000万円でサインした。

 倉は今季、出場48試合で打率2割7厘。スタメン29試合中、18試合が高橋建が先発する試合で「建さんの女房」をまっとう。高橋は今季20試合に先発し、稼いだ8勝すべてが倉のリードだった。昨年は「黒田の女房」だった。昨季、黒田(ドジャース)が先発した26試合中24試合でスタメン。黒田の昨年12勝は、いずれも捕手倉が導いた。ところが、昨オフは黒田はFAでドジャースへ。今年は高橋が宣言し、メジャー移籍を表明しており、愛する“亭主”が2年連続で海を渡る運命となった。

 倉は「もうそういう(専属の)投手は作りたくないです(笑い)。ずっと試合に出たい。自分の力が足りなかったから『専用捕手』になった」。来季の目標には全試合出場を掲げる。「オフは打ち込みたい」。課題の打撃力をアップし、正捕手の座をつかみとる。【網

 孝広】