西武三井浩二投手(35)がポスティングシステム(入札制度)でメジャー挑戦することが8日、分かった。9日に埼玉県所沢市の球団事務所で記者会見を行い、米球界移籍を目指す意思を表明する。

 01年ルーキーイヤーから先発ローテーション入りした三井は、西武で8年通算36勝を挙げた。ここ2年、元同僚でレッドソックスで活躍する松坂にも刺激され、メジャーで戦う意志が強くなった。昨年の契約更改でも入札制度による米球界移籍を球団に直訴しており、念願のメジャー挑戦が受け入れられた形となった。

 西武在籍5年目までは主に先発を務め02、03年と2年連続で2ケタ勝利を挙げた実績も持つ。最近3年間は中継ぎへ転向し、06、07年は45試合以上に登板。守護神へとつなぐ8回の重責のマウンドを任された。今季は23試合に登板し1勝1敗、防御率7・50と不振に終わったが、技術的にも体力的にも活躍できる自信はある。近年では同じ左腕のレッドソックス岡島の活躍もあり、メジャーでは日本人左腕投手への評価が上昇。三井が米球界への挑戦を決める上でも追い風となったようだ。

 過去に西武は、05年オフに森慎二(当時デビルレイズ)06年オフの松坂と、ポスティングでメジャー挑戦を容認している経緯もある。日本時間の9日(現地8日)からは、ネバダ州ラスベガスでウインターミーティングがスタートする。巨人上原、中日川上、広島高橋建のFA選手に続き、新たに三井が米球界の市場に名乗りを上げる