ソフトバンク本多雄一内野手(24)が13日、09年を「温泉トレ」からスタートさせる計画を明かした。来年1月初旬に、同期入団の荒川とともに佐賀・嬉野温泉で自主トレを行う。自身初のフル出場を目指す来季に向け、名湯でじっくりと体をほぐしながら始動するのが狙いだ。

 「休み明けで体を動かすので、温泉があった方がいいと思って決めました」。

 計画では年明けの3~4日間、温泉宿に泊まり込みながらウエートやランニング中心のメニューをこなしていく。嬉野市は元ソフトボール選手の母ひふ代さんの実家があるなど慣れ親しんだ場所で「恩返しの気持ちもあります」。元パイレーツの桑田氏が巨人時代の94年に自主トレを行い、同年に14勝を挙げて奪三振王に輝いたゲンのいい場所でもある。

 今季は自己最高の打率2割9分1厘を残した一方で、故障に苦しんだ1年でもあった。右肩違和感による調整遅れで開幕スタメンを逃し、終盤にも腰痛で離脱して出場は107試合。自身初の「全試合出場」を目標に掲げる来季に向け、年始から体調管理には最善を尽くす。毎年合同自主トレを行ってきた川崎とは同8日に宮崎で合流する予定だが、荒川と2人で“独立”して始動するのも責任感の表れといえる。

 過去には元巨人の長嶋氏や落合氏、現役でもヤクルト宮本ら名内野手が温泉から始動してきた。嬉野温泉観光協会によると「主な効能として美肌効果があります」。肌も体もピッカピカに磨き上げ、名実ともに一流の仲間入りを果たす