若竜よ、チャラチャラするな-。中日の選手会長・荒木雅博内野手(31)がオフを過ごす若手選手たちに“喝”を入れた。立浪和義兼任打撃コーチ(39)の指令によるもので来年1月15日の合同自主トレ開始までの完全オフ期間に極端な不摂生や、反社会的行動などがないようにというもの。若返りを図るオレ竜だけに選手会長の目配り、気配りが欠かせない。

 20日、愛知県豊山町の「アピタ・エアポートウォーク」でトークショーを行った荒木は来年1月の選手会合同自主トレまでの期間について「オフですからどうこう言うことはないですが、立浪さんから言われたことは若い選手たちに伝えました。チャラチャラするなと言いました」と話した。キャンプ、球団行事も終わり、来年1月中旬までは完全オフ。ベテランなら過ごし方を熟知しているが、若手となるとそうはいかない。そこで新入団選手を含めた若手に立浪兼任コーチからオフの過ごし方についての“お達し”が出たという。荒木は選手会長の立場からこれを各選手に伝えた。

 荒木の言う“チャラチャラ”の中にはプロとしての体調管理の他に奇抜な髪型や、未成年の飲酒、喫煙など反社会的行動が含まれている。「プロ野球選手である前に、一社会人ですから」と選手会長は表情を引き締めた。自らが指揮する合同自主トレについては「強制ではないですから、各自が自分の準備をしっかりやってくれればいい」。あくまでプロとして自主性を重んじるが、人間としての道は示す。チームリーダーとしての自覚がうかがえた。【鈴木忠平】

 [2008年12月21日11時54分

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