中日岩瀬仁紀投手(34)が9日、鳥取市内のトレーニングジム「ワールドウイング」で始動し、前人未到の11年連続50試合登板と5年連続30セーブを目標に掲げた。「最低限の目標だし、どうなるかは分からないけど、それができればいいかなと思う」。昨年、10年連続50試合登板と4年連続30セーブの“日本記録”を樹立したが、さらなる上を狙う。

 手ごたえはある。昨年はWBCアジア予選の疲労が抜けないままシーズンインした。今オフはゆっくり体を休め、疲労も解消。「去年はキャンプも空元気だったけど、今年は自分らしい野球ができるんじゃないか」と、前向きな気持ちでキャンプを迎える。

 マウンドでは、攻めのピッチングを取り戻すつもりだ。「右打者の内をしっかりつけないと始まらない。真っすぐとスライダーをきちっとやりたい。かわすのはいつでもできる。なるべくかわさないピッチングでいきたい」と、強気の姿勢で臨む。

 この日は約1時間ウエートトレーニングを行った。「ここに来ると始まるという気持ちになる。あとはどれだけ(体調が)戻っていくか。相当な覚悟もいるし、気持ちも体もしっかりとやりたい」。妥協はしない。竜の守護神が強い覚悟で09年のスタートを切った。【福岡吉央】

 [2009年1月10日12時47分

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