日本ハムが、今年の箱根駅伝で総合優勝した東洋大・柏原竜二(1年)に始球式の登板を依頼することを検討している。2軍施設がある千葉・鎌ケ谷で行われる3月のオープン戦で、09年最初の脚光を浴びた「東洋の魔神」を起用したい方針だ。

 3月18日(対オリックス)、22日(対楽天)に、2年ぶりとなる鎌ケ谷での試合開催が決まっている。始球式の実施、人選を検討していた球団関係者は、非公式ながら、すでに陸上関係者に電話で接触済み。本人への正式打診はこれからだが、準備を進めている。柏原は1年生ながら、箱根駅伝で最も過酷とされる山登りの5区で区間新記録をマーク。東洋大の初優勝に大きく貢献し「東洋の魔神」だけでなく、「新“山の神”」などの呼び名で絶賛された。球団関係者も「苦しい場面で頑張った姿を、ペナントレースでもあやかりたい」と熱視線だ。

 ドラフト1位のルーキー大野奨太捕手(22)は同じ東洋大で、大野が順調に1軍帯同を続ければ、始球式で異色の東洋バッテリーを組むプランも浮上する。柏原のように難所を乗り越え、最後にVをつかむエンディングは、日本ハムのシーズンの理想型に違いない。【村上秀明】

 [2009年1月21日9時9分

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