日本一4番の意地だ! 阪神大山悠輔内野手(29)が4番に復帰即、タイムリーを含む2安打で起用に応えた。2試合ぶりに指定席に戻ると2回の第1打席で左前打。0-4の6回には右前に適時打を運び、連勝が2で止まった試合で気を吐いた。前日16日に就任2年目で初めてスタメンから外した岡田彰布監督(66)も納得顔。2位巨人も敗れて辛くも首位を守った虎が、背番号3の復調とともに進撃態勢を整える。

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2試合ぶりに「4番一塁大山」がコールされると、甲子園の虎党が沸き上がった。6回2死一、二塁。大山が吉村の150キロの直球に詰まりながらも振り抜いた打球は、右前に弾んだ。2試合ぶりに定位置に帰ってきた背番号3が、意地のタイムリーを放った。

「点差はありましたが、1点ずつ返していけばまだまだわからないですし、まず1点を取ることができてよかったです」

4点を追う6回。敵失が絡んで2死一、二塁の好機。10日DeNA戦(横浜)以来23打席ぶりの適時打で反撃の口火を切った。直後に一塁の守備に就くと「大山コール」に深々と頭を下げた。この日は女性ファンへ向けた「TORACO DAY」として開催。開始2時間後までに入場券を所持している女性先着2万人に限定ユニホームが配られた一戦で、黄色い声援に応えた。

不振を極め、前日16日の中日戦(バンテリンドーム)では、第2次岡田政権192試合目(CS、日本シリーズを含む)で初のベンチスタート。3ランを放った4番原口に代わって6回守備から途中出場したが、8回1死一塁の打席では空振りで3球三振に倒れた。17打席連続無安打でこの日を迎えたが、岡田監督は「もう出るやろ、そら」と納得顔。「ちゃんと早よ来て、室内で打ってたりしたら、ちゃんとええ結果が出るよ。そら本人が一番苦しんでると思うよ、ヒット出えへんのは。でも、やることちゃんとやってたら、やっぱり出るやん」。復調を目指し、懸命にバットを振る姿勢が結果につながったとうなずいた。

2回の第1打席では、吉村の初球の外角変化球に食らいついて左前打。11日のDeNA戦(横浜)以来、18打席ぶりにHランプをともした。4番復帰戦で即マルチ安打の活躍。それでも満足はしない。「2本出たことは個人的にはプラスにしたいですけど。やっぱり試合に勝つこと。それに向けて頑張ります」。チームは競り負けたが0差で迫る2位巨人も敗れ、辛くも首位をキープした。めまぐるしく動く首位戦線。復調モードの主砲が、バットでも背中でもチームを引っ張る。【村松万里子】