横浜大矢明彦監督(61)は工藤公康投手(45)のシーズンの起用法について、登板間隔を6日以上空ける可能性があることを示唆した。28年目の大ベテランで左ひじ痛からの復帰を目指す状況だけに、「考えています」と通常の中6日より間隔を広げる構想だ。杉本投手コーチも工藤の“万全ローテ”に「十分ありうる。年齢とか、いろいろな要素がある」と話した。

 工藤はキャンプ序盤には左足ふくらはぎ痛を訴えた経緯もある。6日のソフトバンクとのオープン戦から実戦登板を開始するが、登板後の疲労回復度を確認する作業も行っていく。

 昨季の“投壊”も理由の1つだ。大矢監督は「工藤も中6日がベストだと思っているだろうけど、いい状態でいってもらえるのが一番いい。去年は16~17人、先発をやったわけだし、それ(6人+工藤)で行ければ最高ですね」と説明。開幕ローテ入りが決定的な三浦、寺原、グリン、ウォーランドに、あと2人のメドが立てば、投手陣の役割を安定させられる。

 あくまで中6日で回るのが理想だが“万全ローテ”なら勝負どころで経験豊富な左腕を投入できる利点もある。登録抹消期間の10日をうまく使えば、中継ぎなどの昇格で戦力を回すことも可能。最下位からの大脱出へ、チームが束になって戦う。【今井貴久】

 [2009年3月3日9時3分

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