<阪神5-2ヤクルト>◇3日◇京セラドーム大阪

 阪神は金本知憲外野手が41歳のバースデーアーチ。セでは最年長となる開幕弾で、真弓新監督に初勝利をプレゼントした。

 阪神金本が、41歳の誕生日で迎えた開幕ヤクルト戦で自ら祝砲を上げた。3回先頭で、やや外寄りのスライダーをヒットしたのはバットの芯より少し先。それでも鋭いスイングが、右中間フェンスの向こうまで打球をはじき返した。今季2打席目で早くもぶっ放した1号ソロは、自身3本目のバースデーアーチとなり、真弓阪神の開幕勝利に結び付けた。

 金本

 ほとんど実戦をやらずにぶっつけで、まさか開幕戦でホームランを打てるとは思っていなかった。びっくりしています。41歳ですか。もう年です。

 パーティー会場は3万3792人が詰めかけた京セラドーム大阪だ。1回裏。関本、鳥谷が連続四球で歩き、好機に1打席目が巡ってきた。左ひざ手術の影響から、オープン戦は4戦9打席のみの出場。だがカウント1-0からの2球目。ひざ元の131キロシュートを激しく打ち返すと、一塁手の頭上をライナーが越えていった。真弓阪神の09年初得点をたたき出した先制二塁打だ。

 金本

 いきなり1打席目がチャンスで回ってきて、泣きそうになりました。まぐれに近いですけど、打ててよかったです。

 真弓新監督は初白星に「金本が先に1点を取ってくれて楽な展開になった」と話した。ウイニングボールは藤川から渡された。「勝ったら、このボールだけは取っておこうと思っていた。今まではあまり持っていなかったのでね」。オープン戦は13年ぶりの最下位。だが、得点力不足が不安視された打線も、序盤にチームを勢いづけてくれた。もう大丈夫だ。

 [2009年4月4日7時56分

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